あの事件を乗り越え、なんと2回目のデートが決まりました。(拍手)
しかも彼の車でドライブ。密室。横顔。今日もめちゃくちゃイケメン。
この人ブサイクな瞬間もあるのかな。なんて気を紛らわすために考えてみる。
心臓が持たない。
正直、緊張しすぎて何を話していたかほぼ覚えていません。
とにかくニコニコしていたことだけは覚えています。
ニコニコしていれば何とかなる。これも私の生き方です。
そしてまさかの道迷い。
「ここより南?」
彼に聞かれた瞬間、脳内が真っ白になりました。
南。南ってどっち?太陽はどっち?というか今私はどこ?
方位磁針なんて脳内に内蔵されていない。
カーナビにもなれない。完全に詰んだ。
「えへへ」
それしか出てこなかった。
誤魔化した私を見て、彼が無言で車を停める。
地図を見てわずか3秒。「こっちだね」と走り出す彼。
3秒……?
地理まで得意なの……?かっこいい……。
方角がわからないポンコツな私の隣で、3秒で解決する男がいる。
この人を手に入れると決めた瞬間、また確信が強くなりました。
目的地に着いて、彼が自然に「荷物持ちましょうか?」と聞いてくれた。
一瞬「重いから悪いかな」とよぎった。でもそこは甘える。
「いいんですか?ありがとうございます!」満面の笑みでお願いしました。
遠慮しない。素直に甘える。それも素直さのひとつだと思っています。
そしてずっと気になっていたことを、単刀直入に聞いてみました。
「この前の合コン、いい人いましたか?前に座っていた方、すごく美人でしたよね!」
心臓の音が車内に響きそうだった。
でも私は駆け引きをしない。というかできない。
方角もわからなければ駆け引きの機能も備わってない。
どうしようもないくらい、ポンコツ。
けど知りたいことはまっすぐ聞く。それが私のやり方です。
一瞬の沈黙…。
「正直綺麗な方だなと思ったんですけど、あまり反応がなくて」
その瞬間、私の口から出たのは。
「よかった!安心しました!」
完全に本音が漏れました。
驚く彼に、まっすぐ目を見て伝えました。
素直で正直であること。これが私の最大の武器です。
方角はわからなくても、自分の気持ちにだけは嘘をつかない。
一緒に食事をしたけれど、緊張しすぎて何を食べたのか味が全然覚えていません。
彼の横顔と、あの3秒の地図確認だけが鮮明に残っています。
別れ際、心臓が口から出そうになりながら伝えました。
「また次も、会ってください」
そして私は我慢できずに、大胆な行動に出ます。どうぞお楽しみに!



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